ニューマチック構造（ニューマチックコウゾウ）

「ニューマチック構造」とは、空気の圧力を利用した曲面状の構造のこと。空気膜構造とも言い、設計に関する用語である。膜材料とその他の材料の組み合わせによって構成される手法の「膜構造設計」は、吊構造、骨組膜構造、空気膜構造といった形式に分けられる。ニューマチック構造は、その中の空気膜構造に含まれる。空気膜構造の研究は古くから行なわれてきた。1970年（昭和45年）に開催された「大阪万博」が始まりとなり、その技術は東京ドームや秋田スカイドームなどに続き、全国的に利用され、普及してきた。膜材は単独では成り立たず、柱や骨組、空気などを用いることで形状の維持が可能になる。