レンジ

「レンジ」とは、調理用の加熱機器のこと。一般には、ガスレンジや電子レンジのことを言う。ガスレンジは、ガスオーブンとガスコンロが組み合わさった大型の調理器具を指す。日本に初めてガスレンジが登場するのは、1903年（明治36年）のことで、イギリスから「西洋料理器」として輸入された。1927年（昭和2年）に、国産ガスレンジが誕生するものの、一般家庭においてはほとんど普及していない。第二次世界大戦後の経済成長と共に、日本国内の一般家庭に広まった。電子レンジはマイクロ波を利用し、食品中の水分などを振動させ、熱を生じさせることで、短時間で効率的に食品を温めることができる調理器具である。1955年（昭和30年）、アメリカ初めて商品化され、日本においては1961年（昭和36年）に国産１号機が作られた。