遺言（ユイゴン）

「遺言」とは、民法においては死後の法律関係を定めようとする被相続人の最後の意思表示で、相続人に実現させることが目的。民法には、法律的に有効にするための様式が定められている。遺産の処分方法について、被相続人の意思を反映させることが「遺言」の最も重要な役割で、「遺言」を尊重するために相続規定には多くの任意規定がある。例えば、相続人以外の者に遺産を与えることなど。「遺言」がない場合、民法の規定による法定相続が行なわれるが、相続人全員で「遺産分割協議書」を作成・提出しなければならない。ただし、「遺言」に誰がどの財産を相続する旨の記載があれば、当該相続人は単独で移転登記等が行なえるなど、相続に関する遺族の負担を軽減できるという利点もある。