所得区分（ショトククブン）

所得区分とは、収入の性格によって分類される所得の区分のこと。区分によって課税額の計算方法などが異なる。所得税法では所得を次の10種類に区分している。預貯金や公社債の利子、収益の分配などによる「利子所得」。株主や出資者が法人から受け取る配当、投資信託や特定受益証券発行信託の収益分配などによる「配当所得」。不動産や、借地権などの権利、船舶・航空機などの貸付による「不動産所得」。農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業から生じる「事業所得」。いわゆるサラリーマンなどが勤務先から受ける「給与所得」。退職金など、退職により勤務先から受ける「退職所得」。山林を伐採して譲渡したり、立ち木のまま譲渡したりすることによって生じた「山林所得」。土地、建物など不動産を中心とした資産の譲渡による「譲渡所得」。懸賞などの賞金、生命保険の一時金などの「一時所得」。その他、公的年金、非営業用貸金の利子、事業以外で受け取る原稿料や印税などの「雑所得」がある。