建築施工マニュアル


3.舗装/アスファルト舗装
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  アスファルト舗装の構成・仕上がりを図1に示す。

 
 
アスファルト舗装図




  アスファルト
    アスファルト舗装に使用する材料は下記の5種類である。
        [1] 舗装用スレートアスファルト
        [2] 再生アスファルト
        [3] 改質アスファルト
        [4] 高粘度改質アスファルト
        [5] 再生用添加剤
    使用するアスファルトの種類は設計図書による。
    JIS K 2207(石油アスファルト)に規定されるアスファルトのうち舗装用で使用するアスファルトはスレートアスファルトで、針入度は4種類ある。表1《石油アスファルトの規格》を参照。

 
 
石油アスファルト乳剤の規格

    プライムコート用の乳剤はJIS K 2208(石油アスファルト乳剤)に規定されているものをを使用する。表1石油アスファルト乳剤の規格参照。
    タックコート用の乳剤は上記規格のPK-4を使用する。表1石油アスファルト乳剤の規格参照。
    工事に使用するアスファルト及びアスファルト乳剤の品質確認方法は、請負者が行なった試験結果、材料製造業者が発行する品質証明書によって確認を行う。

  骨材など
    骨材の種類としては下記の7種類である。
        [1] 砕石
        [2] 玉砕
        [3] 砂利
        [4] 鉄鋼スラグ
        [5]
        [6] 再生骨材
        [7] 石粉(フィラー)

    砕石はJIS A 5001(道路用砕石)で規定されたものを使用する。
    砂利の品質は上記砕石に準ずるものとし、品質の目標値は表2砕石の品質の目標値、耐久性の目標値は表3耐久性の目標値を参照。

 
 
砕石の品質の目標値


耐久性の目標値
  アスファルト混合物の施工性は温度に依存するため、寒冷期に施工する場合は保温措置をとり、敷き均し後は温度低下が生じる前に速やかに締め固める。
  降雨時は施工してはならない。
  路盤仕上後プライムコートとしてアスファルト乳剤を1.5l/㎡散布。
  アスファルト混合物は転圧による転圧減を見込んだ厚さになるようフィニッシャで敷き均し、狭い場所などは人力にて敷き均す。
  締め固め作業は、継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上転圧の順序で行う。
      [1] 継目転圧 …… 既設舗装との継目部分を密着する為に行う転圧。
      [2] 初転圧 …… 10~12tのロードローラを使用する。
      [3] 二次転圧 …… 8~20tのタイヤローラを用いて行う。
      [4] 仕上転圧 …… 不陸修正、ローラマークの消去の為に行ない、ロードローラ、タイヤローラを用いる。

  転圧終了後は速やかに使用した重機などを撤去する。
  寒冷期の施工において温度低下を想定してアスファルト混合物の出荷温度を高めに設定するが、上限温度は185℃とする。
  継目は基本的にはホットジョイントとする。
  交通開放は路面温度が50℃以下になってから行う事。