建築施工マニュアル


3.舗装/排水性舗装
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  舗装構成は路盤上に加熱アスファルト混合物をその上に排水性舗装用混合物を標準構成とし、構成図を示す。

 
 
排水性舗装の標準構成





  排水性混合材は空隙率が大きくアスファルト量が少ないため、大型車両の走行が想定される場合は改質アスファルトⅡ型を用いる。
  タックコートは、冬季においては針入度の大きなPKR-T2を使用し、夏季には針入度の小さなPKR-T1を使用する。
  細骨材には、一般に天然砂やスクリーニングスを使用する。


 
  排水性混合物の最適アスファルト量は、ダレ試験により求められる最大のアスファルト量とすることが望ましい。
  排水性混合物の粒度は、一般的に粗骨材、細骨材及び石粉(フィラー)との組み合わせによって得られ、空隙率を確保しがたい場合においては2.36mmふるい通過質量と4.75mmふるい通過質量の差を出来るだけ小さくする。
  空隙率の標準値は20%程度とする。但、施工する地域が積雪寒冷地域、急勾配の場合は排水性混合物の目標空隙率を20%以下とする事が出来る。

 
  施工は舗装工事/アスファルト舗装/施工に同じ。
  敷均しは温度低下が通常のアスファルト混合物より早いため速やかに行う。
  締固めは所定の締固め度を初転圧、二次転圧のロードローラによる締固めで確保する。
  タイヤローラによる転圧は空隙のつぶれを防止する事から、路面温度が70~90℃程度で行う。
  人力による敷均しは、均一な面の確保が困難であるとともに骨材剥脱する原因となるため極力行わないようにする。
  高温の状態で車両などが通行すると初期わだち掘れや空隙つぶれの原因となる為、50℃程度までは通行してはならない。
  寒冷期に施工する際は、転圧を速やかに行う。