土地活用 アパート経営ガイド -アパート経営編-

4.アパートの建物管理と入居仲介

アパート経営で発生するクレーム・トラブル

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あらゆるビジネスにおいて重要な業務がクレーム・トラブル対応です。土地活用・アパート経営においても、入居者様に快適に暮らしていただき、長期入居をしていただくために重要な業務となります。ここでは、アパート経営のクレーム事例と、対応方法についてご紹介します。

アパートの設備に関するクレームと対応方法

アパートの設備に関するクレームが発生した場合は、入居者様に極力迷惑がおよぶことを避けるため迅速に対応することが必要です。

クレーム・トラブルの対応は、一般的には管理会社に頼むことが多いですが、その内容や経緯、原因などをしっかり把握して適切に対応をすることが大切です。

アパートの設備に関するクレームと対応方法

クレーム例 対応方法
エアコン・IH電磁調理器・給湯器・テレビ付インターフォンなどの故障

メーカーや販売店に修理を依頼。

入居者様の使用方法に故障の原因がある場合は、修理費用は入居者様負担となります。

排水の流れが悪い

髪や異物などによる排水管の詰まりが原因の場合は、入居者様の責任となります。

パイプ洗浄剤(入居者様負担)で排水管を洗浄するよう入居者様に要請します。

水道の蛇口から水が漏れる パッキンの老朽化が原因の場合は、水道工事業者に依頼します。
エレベーターが動かない エレベーターメンテナンス業者に修理を依頼します。
トイレの排水が詰まった 原因確認を不動産会社などに依頼。水に溶けない異物を流したことが原因の場合は修理費用は入居者様負担となります。
水道の蛇口から水が出ない

水道の元栓が開いているか調べる。

加圧ポンプが故障している場合は、水道工事業者に修理を依頼します。

ドア・建具の不具合 建具の建付け(調整)の不備の場合は、建築会社に補修工事を依頼します。
アパートの設備に関するクレームと対応方法

アパートの建物(構造)に関するクレームと対応方法

アパートの建物(構造)の劣化が原因で入居者様からクレームが発生することがあります。

状況によっては入居者様に損害がおよぶことも考えられるため、早急な対応が必要です。

アパートの建物(構造)に関するクレームと対応方法

クレーム例 対応方法
水漏れ

上階の入居者様の漏水、上下水管の老朽化、風呂の防水の劣化などが主な原因です。

上階の漏水がその部屋の入居者様の不注意などによる場合は、修理費用などは上階の入居者様負担となります。

外壁がサイディング仕上げのアパートの場合は、外壁の防水性の劣化が主な原因。いずれも建築業者などに修理を依頼しましょう。

雨漏り 築年数の古いアパートなどは天井裏を開けて調べ、建築業者に修理を依頼しましょう。
床鳴り 床鳴りの音に関しては、その状況や音の大きさなどを把握し、建築業者に相談しましょう。

アパートの入居者様・近隣住民に関するトラブルと対応方法

アパートの入居者様のトラブルは、入居者様間で発生するものと、近隣住民とのトラブルなどがあります。

対人関係でのトラブルは対応がとても難しいので、トラブルが起こらないよう事前に注意を促すビラの配布や警告看板の設置により、入居者様からのクレームを未然に防止しましょう。

アパートの入居者様・近隣住民からのクレーム例と対応方法

クレーム例 対応方法
ペットの無断飼育 賃貸借契約でペット飼育が禁止されている物件では、入居者様に退去してもらうか、犬を手放すかを入居者様に伝えましょう。
ゴミの出し方が悪い アパートの掲示板に、ゴミ収集に関するパンフレットや案内文などを掲示しましょう。
違法駐車 駐車禁止の手紙やビラを配ります。繰り返される場合は警察に通報しましょう。
隣室の騒音

隣人に迷惑をかけている認識がないことが主な原因です。

隣、下の階への生活音(特に深夜)を配慮するように入居者様に伝えましょう。

東建コーポレーションでは土地活用をトータルでサポート。豊富な経験で培ったノウハウを活かし、土地をお持ちの方や土地活用をお考えの方に賃貸マンション・アパートを中心とした最適な土地活用をご提案しております。こちらのページでは、「土地活用 アパート経営ガイド アパート経営編」の「アパートの建物管理と入居仲介」から「アパート経営で発生するクレーム・トラブル」についてご紹介。入居者様からのクレームは、主に設備や建物、住民同士のトラブルがメインとなります。迅速に対応するためにも、対応方法を確認しておきましょう。