土地活用 アパート経営ガイド -資金融資編-

2.レバレッジの魅力

アパート経営の自己資本利回り

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アパート経営などの土地活用では、様々な「利回り」の概念があります。多くの場合、収益性や経営の安全性を確認するために用いられるのが利回りですが、資金融資と密接な関係がある利回りに「自己資本利回り」があります。
ここでは、自己資本利回りについて解説します。

自己資本利回りとは

アパート経営における「自己資本利回り」とは、拠出した自己資本、つまり自己資金に対してどれだけ利益を出せているかの数値であり、

年間利益額 ÷ 自己資本額 )× 100
自己資本利回り

により求められます。

この数字が大きいほど効率よく運営ができているという指標になります。アパート経営は他の投資に比べて自己資本利回りが大きな投資だと言えます。

例えば、自己資金を300万円拠出して6,000万円のアパートを建築した場合を考えます。そして、このアパートの年間利益を仮に100万円とすると、拠出した自己資金は300万円ということになるため、自己資金利回りが33%( 100万円 ÷ 300万円 × 100 )となります。

アパート経営では自己資金を抑えて融資を受けることができれば、必然的に自己資本利回りが高い投資になるため、効率の良い投資と言えます。

自己資金額について

自己資金額について

上述の通り、アパート経営は少額の自己資金で多額の利益を生む、効率の良い投資になります。

しかしながら投資という性質上、リスクが常にあることを理解してアパート経営をして行かなければなりません。自己資金ゼロで年間利益1,000万円を目指すことも可能ですが、同時に自己破産せざるを得ない状況になる可能性もゼロではありません。アパート経営が上手くいかずに、ローンの返済が自己資金での返済となり、最終的にその自己資金も尽き、自己破産というケースは確かに存在します。

安定的なアパート経営を脅かす要因は、空室・家賃の下落・突発的な修繕・事故など多岐に亘ります。これらのリスクを鑑みると、ある程度の現預金を保有し続けておくことが肝要です。アパート建築の際に、現預金をすべて投入してしまうと、想定外の出費に対応できなくなってしまいます。アパート経営は少額の自己資金でも始められますが、物件を守り、安定的なアパート経営を継続していくには家賃収入をすべて使わず、ある程度まで積み立てておいて、現預金として保有しておくことをお勧めします。

保有現預金

保有すべき現預金については、お客様の状況にもよるかと思います。例えば、新築の賃貸物件の場合、毎年の家賃収入の5%を積み立てておくと良いと言われています。例えば、家賃収入が800万円 / 年であれば、積立金額は40万円 / 年になります。この金額であれば無理なく、突発的な修繕や空室等のアパート経営における様々なリスクに対応することが可能となります。また、二棟目、三棟目をお考えの場合、できるだけ家賃収入を使わずに、現金資産として保有しておくことで個人属性が良くなり、融資審査が有利になります。

計画性

計画性

アパート経営は自己資本利回りが高く、自己資金が少ない状態でも始められる投資ですが、安定経営を目指すためには現預金を保有していくことは重要です。

例えば、アパート経営をスタートさせて規模を拡大していくタイミングでは、物件取得時の自己資金投入は可能な限り抑え、現預金を多く所持することに努めることが大切です。

そして、現預金がある程度の規模になってからは、自己資金を多めに拠出し、収入が大きいアパートを増やしていくようにするといったように、安易に自己資金を投入してアパートを建築するのではなく、先々までの予定を立て、自分に合った方法で、計画的に推進していくことが、アパート経営を成功に導く秘訣と言えるでしょう。

東建コーポレーションでは土地活用をトータルでサポート。豊富な経験で培ったノウハウを活かし、土地をお持ちの方や土地活用をお考えの方に賃貸マンション・アパートを中心とした最適な土地活用をご提案しております。こちらのページでは、「土地活用 アパート経営ガイド 資金融資編」の「レバレッジの魅力」から、「アパート経営の自己資本利回り」についてご紹介。拠出した自己資本に対してどれだけ利益を出しているかを「自己資本利回り」と言い、アパート経営は、少額の自己資金で多額の利益を生むことができます。それと同時に自己破産せざるを得ない状況になる可能性があるのも事実。そのためにも、家賃収入をすべて使うのではなく、保有すべき現預金をきちんと確保しておきましょう。これにより、物件の急な修繕や事故にも対応することができ、安定的なアパート経営を継続していくことが可能です。